【EasyLanguage⑨】ストラテジーの作成 | ブレークアウト【トレードステーション】

ブレークアウトキャプチャ

売買で使われる予約語

Buy: 新規買い。ポジションを保持していない場合、新規で買いポジションを建
てます。売りポジションを保持している場合、ドテンして買いポジションを建て
ます。

SellShort: 新規売り。ポジションを保持していない場合、新規で売りポジショ
ンを建てます。買いポジションを保持している場合、ドテンして売りポジション
を建てます。

Sell: 売却。買いポジションを決済します。

BuyToCover: 買戻し。売りポジションを決済します。

株式のトレードで買いしかしない人は Buy と Sell だけ使うことになるでしょう。新規注文は買い(Buy)のみなので決済注文はSellしかないわけです。空売りもする人は SellShort と BuyToCover の組み合わせも使うことになります。指値や逆指値など売買のタイミングも指定できます。後述しますが指値や逆指値には便利な専用の予約語もあります。なお、日本でも海外と同様に100株が取引の単元株に統一されますので、初期設定で 100株/口を注文数量とします。

では売買構文の例を見てみましょう。

  • Sell Short next bar at market;
  • Sell next bar at Close of this bar + .10 limit;
  • Buy to Cover next bar at High of this bar + .05 stop;
  • Buy next bar at Open of next bar – .05 limit;

next bar は「次の足で」、this bar は「現在足で」、market は「成行き価格」、Open は「始値」の意味です。EasyLanguage では前置詞などは意味を持っていませんが何をしているのか分かりやすい表現になるため入れた方が後でコードを自分で見直すときに役立ちます。表現の基本ルールを知りたい方はこの記事を参考してください。

【EasyLanguage⓪】基本の文章ルール

大文字小文字冠詞、前置詞やスペース、段落は無視する 大文字と小文字の違い、スペースや段落は無視する。さらに分かりやすく...

また、指値は limit ですし、逆指値は stop です。注意したい点として、実際に自動売買させたとき Close が this bar とともに使われた場合はClose(終値)が確定していないわけで、その場合には次の足の Open価格になります。バックテストでは当然すべての Close が確定しているのでその足で処理を行います。EasyLanguage ではこのように現在足の処理を考える必要があるのです。ショウミーでも現在足の Close が確定していない場合を考えて NoPlot で消していましたね。

【EasyLanguage⑦】ショウミーを描画する | If~then文とともに

"ショウミー"と"インジケーター"の違い ショウミーはインジケーターと同様にチャート分析ウィンドウに描画する機能です。インジケ...

ブレークアウトのストラテジーをコードしてみる

では8期間の最高値から一定値の価格に買い指値注文を置く。また 8 期間の最安値から一定値の価格に売り指値注文を置き次の足で注文を発注するといういわゆるブレークアウトのストラテジーをコーディングしてみましょう。

ブレークアウトキャプチャ

買いしかしない人は買いのみでストラテジーをコードするとよいでしょう。買いと売りを別々に分けて登録しても自動売買やバックテストでは選んだり両方実行することもできますので心配はないです。このプログラムで気を付けたいのがエントリーだけをコードしていることです。つまりエグジットをコードしていないので自分で決済しなければならないため、もし自動売買を考えているのでしたらエグジットの条件を加える必要があります。

インプットを宣言しておくと簡単に後で数値だけを調整できます。チャートにストラテジーを挿入する際に設定画面でこのようにインプットだけが表示され調整が可能です。バックテスト時にはすべてのパラメーターに対して最適化も行うことができるのです。

インプットの最適化

参考文献:

  1. マネックス証券 ホームスタディーコースPDF

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